滑稽な気持ち

生まれた星から、随分と遠いところにやってきて、
酔狂な相手に惚れる。

これほど、滑稽なことはなく。

まるで、ホームシックからくる寂しさを紛らわせるために
手近で、変わった毛並みの、言い訳の立つ、面倒臭くない相手を
無意識に選んだような。


そんな相手。

星に帰れば儚く消える泡のような恋心なら、良かったのに。
こんな言い訳じみたことを繰り返さなければ、
手に入らない相手への思いを認識できないほど
苦しくて狂おしい。

「滑稽なこと、この上ない。」

そんな自分を嘲笑って。
今日も、あの人への気持ちを誤魔化す。

この気持ちを見つけてくれる時は、来ますか?